Yさんご一家は、ご夫婦と中学生の息子さん、大学生の娘さんという構成ですが、現在、ご主人と娘さんがお仕事と学校の都合により、それぞれ離れた場所に暮らしていらっしゃいます。そのため、家族4人が揃うのは、年に数回しかないといいます。そんなYさんご一家がこちらにお引っ越しをされたのは、今年(14年)の7月のこと。以前は、近隣の賃貸マンショにお住まいでしたが、この土地に出合ったことでご購入を決意。「息子の学校が変わらない地域で探していて、こちらの物件に出合いました。立地、予算の両方でここがいいのでは、と決断しました」と、ご主人は振り返ります。同時期に建て売り住宅もご覧になったそうですが、折り合わない点があったため、注文住宅を検討し始め、弊社の『ハウススタイル』を選ばれました。「今まで主人の仕事の関係で4回ほど引越しを経験しました。いろいろな家に住んでみて、『ここがこうだったらいいのに』と感じることがありまして。特に、キッチンとリビングには『こうしたい』という希望があったんです」と、奥さまは注文住宅を選んだ理由を話してくださいました。
設計にあたり、リビングを2階に配置し、ベランダも大きく設計、リビングとダイニングの仕切りも取っ払ったことで、17畳ほどの広くて明るいLDKが誕生しました。残念ながら奥さまご希望のL字型キッチンは、間取りの都合で叶いませんでしたが、「それでもできる範囲で素敵に設計してくださったので、満足しています」というお言葉をいただきました。「みんなが住みやすい家になればいい、というのが僕の希望だったんです」とおっしゃる優しいご主人のこだわりは、リビングの隣にある畳コーナー。和室とまではいかないものの、モダンな畳のスペースはリビングとは違ったおもむきが。お子さまが弾くエレクトーンがあったり、引き戸を閉めれば、客間としても利用できます。白で統一されたLDKで目を引くのが、絵画が飾られたブラウン系の壁。絵画は娘さんが高校生のときに趣味で描かれたもので、それを飾るために雰囲気の合う壁を選ばれたのだとか。照明も絵が映える角度で設置されていました。(笑)。私も気に入っています」と奥様。次はリビングに置く観葉植物を買いたいと話しているのだそう。
白が印象的な2階に対して、個室が3部屋ある1階はウォールナット系の幅木を使用するなどした落ち着いたスペースになっているそう。また、1階と2階をつなぐ階段は、その中庸といった雰囲気で、奥さまのお気に入りの階段の照明もアクセントになっていました。「大枠は変えられなくても、細かいレイアウトやサイズのオーダーはできるのが『ハウススタイル』の嬉しいところ。手持ちの家具を使いたいと言ったら、それがピッタリ収まるように設計してくれました」と、ご主人からもありがたいお言葉が。一方の奥さまは「やはり家事をやるのは女性が多いので、水回りなどは自分が動きやすいような動線を考えるとムダがないように思います。それと、細かいことですが、コンセントの位置も。どこに何を置くかを考えたうえで、コンセントの位置も考えるといいと思います」と、注文住宅を購入する上でのアドバイスをいただきました。明るくて広々した空間に、スタイリッシュな個性が感じられるYさんのお住まい。ご主人と娘さんが「この家に帰ってくるのが楽しい」と話されるのも納得の空間でした。