円安が不動産市場にもたらす影響は?日本の不動産が注目される理由
みなさま、こんにちは!
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日本の不動産は割安だ!
この言葉を聞いたことがある人は多いかと思いますが、
先進国の中で見れば日本は食べ物や飲み物も海外から比べれば相対的には割安です。
というわけで今回は、海外から見た日本の不動産が割安かということについて考えてみたいと思います!
ここでは簡素化のためスプレッドやスワップは考慮せず、単純な為替計算で検証しますね。
2022年8月、ついにアメリカドル(米ドル)が24年ぶりに140円に達しました。
ドルもいろんな国のドルがあるので、米ドルとします。
さて、今回この円安ドル高という言葉を聞いて、外貨積み立てしている人は嬉しいなと思ったり、海外ブランド商品好きな方は悲しいと思ったりなど、様々いるかと思いますが。私個人的には嬉しいです。
なぜかというと、日本への投資家が増えるからです。
株式市場も不動産にも外国勢の投資が盛んになるのは嬉しいので喜ばしいなと思います。
当然、人それぞれ状況により変化しますが、今回はこの円安がもたらす不動産の価格という点はどうなるか考えてみます。
まず円安という意味ですが、1米ドル120円が140円になることを円安になったといいます。
単純に円の価値が安くなったから円安ですが、これを不動産に換算してみるとその価値の変化に驚きます。
1米ドルが120円の時は、1億の不動産は、100,000,000÷120=約833,000ドルで買えたのが、
100,000,000÷140=約714,000ドルで買えるようになるということです。
この場合、日本人で円しか使っていない人の悲しさは全くわかりませんが、米ドル利用者には嬉しい限りです。当然米ドルだけを利用している人にとっては、円安ドル高になっても何ら影響はありませんが、円を使える圏内に来た時に初めて、ドル高というのが威力を発揮するというわけです。
そして昨今の衝撃の事例が、2022年のアメリカの利上げです。
政策金利が2022年1月0.25%から、2022年9月時点3.25%(予想)と3%も上がったんです。
日本の政策金利は-0.1%・・この差を見たら当然日本円よりも米ドルを持とうという気持ちがよくわかりますよね。
政策金利だけではあまり影響がないように思えますが、冒頭の24年ぶりの円安水準というものが短期間でなったというのが衝撃的でした。
具体的に2022年1月に1ドル115円だったものが、2022年9月時点で1ドル144円となったため、これを上記に当てはめて計算すると約20%のディスカウントになったということです。
ちょっと高いなと思ったものがあっても、約20%安い不動産があったらそれは検討しちゃいますよね?
もともと日本の不動産への投資は外国勢から見れば魅力的だったことを考えたら、、
普通に考えてもそれはもちろん買ってしまいますよね?
なんせ1億円を8,000万円で買えるのと同じ意味なんですから。
しかもその為替レートのタイミングの時だけまさに、今だけ!
ここで余談ですが、なぜか日本人は円安になると海外に行きたがる傾向が強いですよね。
これは好景気(円安局面が多い)に海外に行く機会が多いということなんですが、わざわざ割高の海外に行って消費をするという不思議な話です。
というわけで、せっかくなので、ユーロや元など色々な国の通貨で不動産価値を換算比較してみると、その国がなぜ日本の不動産に興味をもって投資をするのかが少し見えてくるかもしれません。
不動産には金融のように市場がないため、時間軸における為替変動で大きな価格の変化をもたらすことになります。