不動産広告の「徒歩●分」は、どう計算されている!?
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マンションや戸建てなど、不動産の広告でよく目にする「〇〇駅から徒歩●分!」という表記。実際に歩いてみると「思ったより早かった(近かった)」「意外と遠いな」などと感じた経験がある方も多いのではないでしょうか。
実は、この「徒歩分数」には明確なルールがあります!単なる不動産会社の感覚ではありません。
今回はその根拠と、徒歩だけでなく自転車や自動車での移動時間についてもご紹介します!
徒歩分数は、1分=80mとして計算されている!

不動産広告における徒歩分数は、「不動産の表示に関する公正競争規約」にて明確に定められています。
その内容は、「道路距離80mを徒歩1分」として換算するというものです。
例えば、駅から400m離れている物件があったとします。
これを上記の計算式に当てはめると、「400÷80=5分」となります。
なので、この物件の駅からの徒歩分数は5分!となるわけです。
ちなみに、小数点以下は繰り上げとなります
では、明確な数式があるにもかかわらず、近いな、遠いな、と感じる理由はなぜでしょうか。
距離を測る際には、信号待ちや坂道、階段の有無は考慮されていないためです。
あくまでの地図上での距離を測っていますので、歩くスピードなど人によって個人差が生じますし、天候によっても左右されます。
そのため同じ5分でも近い・遠いという感覚のずれがどうしても生まれてしまいます。
あくまでも距離感をつかむための目安としておき、物件を検討する際は実際に現地を歩いてみるということが大事になってきます!
自転車や自動車はどう計算されている!?

歩くだけでなく、自転車や自動車を通勤や通学に使うという方も多く、実際に聞かれることも多いです。
◆自転車の場合
一般的に、自転車は時速15km程度で走るとされています。これは、徒歩のおよそ4~5倍。
計算式にすると、「道路距離250mを自転車1分」という計算式になり、仮に1.6kmの距離があるとすると「1,600÷250=6.4(約7分)」となります!
◆自動車の場合
自動車は走行速度の幅が非常に大きく、道路状況や信号、渋滞の有無いよって大きく変動します。
市街地の平均的な移動速度は時速30km前後とされることが多いため、仮に1.6kmの距離があるとすると「1,600÷500=3.2(約4分)」となり、「道路距離500mを自動車1分」という計算式になります。

まとめ

・不動産広告の徒歩分数は、「80m=1分」で算出されるルールがある。
・信号や坂道、天気などその日の状況や個人差があるので、あくまで目安である。
・自転車なら徒歩時間の約4分の1、自動車ならさらに時間が短縮される。
物件検討の際には、広告上の徒歩分数を目安としてとらえ、実際に現地を歩いて自分の足で確かめることが何より大切です。
駅距離だけでなく、スーパーや公園などの周辺環境を自分で確かめることで、より暮らしのイメージが鮮明になるでしょう!