新築分譲マンション業界の「DX化」って???
みなさま、こんにちは。
THEグローバル社のスタッフブログをご覧いただき、ありがとうございます。
新型コロナウイルス感染症の拡大をきっかけに急速に進んだといっても過言ではない、オフラインからオンラインコミュニケーションへの移行した市況環境ですが、不動産業界でもその風潮は加速しています。
今回は、不動産業界のDX化に関して、事例を交えつつ、その一端をご紹介します。
当社も手掛ける新築分譲マンションのご案内とご購入。
人生で最も大きなお買い物と言われています「住まい購入」は、出来れば実物見て購入したいというのが心情ですよね。
従来の物件ご案内手法は、
・モデルルーム見学
・建物とお部屋の図面や模型
・さまざまな資料と複数回の対面商談
等々で購入検討者の方々の懸念事項を払拭していくといったオフラインコミュニケーションに偏重したご案内及び販売手法がとられてきました。
しかし、2020年~約3年続いたパンデミックをきっかけに、購入検討者の方々のオンライン上での情報収集力の向上と検討行動の変化に加え、用地取得難、建設費高騰、SDGs取組みへの高まりなど、さまざまな社会情勢の変化を背景に、不動産業界でもDX化が加速。
オンライン接客を取り入れた新たな商談フローの構築や、積極的な情報開示、ひとつのモデルルームで複数の物件をご紹介するマンションギャラリーの総合化、VR技術を活用したモデルルーム代替手段の導入など、デジタルとリアルを融合した新たな住まいの体験への取組が当たり前になってきております。
興味深い例として、不動産業界でもメタバースを使った手法があります。
ネット上のオンラインサロン内に、メタバース空間を設置。
ユーザーはアバター(仮想空間内のキャラクター)を選び、入室するだけで、メタバースの特性を活かし、匿名で住まいの相談ができるようになり、従来よりも、気軽に利用できるサービスの提供があります。
営業時間内は担当者のアバターが常駐しているため、ユーザーは物件情報の収集や動画の視聴、さらにアバターを介した音声会話やチャットによって、住まいに関する一般的な疑問を解消することができます。
また、当社では、ポップで可愛らしいキャラクターを操作しながらエンターテインメント感覚で利用できるように『モニター投影型商談スタイル』に変更したことで、お客様には高性能なVR模型を活用し、建物外観や共用部、間取り、眺望写真、さらには駅から現地までの導線がわかる『現地案内動画』などをご覧いただけるようになりました。
現地に足を運ばなくても、多彩な情報をリアルに把握していただける点が特長です。
ギャラリーにいながら周辺環境を動画で確認できるほか、建物の360度ビューやエントランス内を歩いているかのような導線をVR上で体験することも可能です。
さらに、お部屋の中では、ご自身が所有する家具の寸法に合わせて配置してみたり、選んだフローリングの色合いを実際に確認してみたりと、VR模型ならではのインタラクティブな操作で検討いただけます。
実際に体験されたお客様からは、「とても見やすくイメージがわきやすい」「部屋の雰囲気を想像しやすかった」などの好評をいただいています。
今後は、従来の紙ベースで行っていた説明や署名捺印をすべてデジタル化する予定であり、更なるDX化が予想されます。
当社を含め、不動産業界全体でDX化が進むことで、近い将来、自宅でくつろぎながら物件を検索し、そのままオンラインで説明を受けて契約まで完了できる――そんな未来が当たり前になるかもしれませんね。