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カビと湿度と空気循環 ~掃除はやさしく~

みなさま、こんにちは!
THEグローバル社のスタッフブログをご覧いただき、ありがとうございます!

関東ももう梅雨に入りますね!
この時期気になるのは誰もが嫌がるカビ!
特にカビが発生しやすい場所は、トイレ、バスルーム、風通しの悪いクローゼット、北側に面した部屋などになります。
そこで、カビの発生する条件や対策方法についてマンション管理会社がお伝えします!

洗面台のカビ洗濯機置き場のカビ

まず、カビが発生する要素として、主に酸素、温度、栄養、湿度の4つの要素(表1)があります。
そのため、対策としてもいずれか1つでカビが発生する条件を外れればカビは発生しなくなります。
とはいえ、人が生活する場所ですので、酸素をなくしたり、温度を常に0℃未満にしたり、栄養となる建築資材を取り除くことは事実上できません。

カビが発生しやすい環境

そこで、唯一対策可能な湿度をコントロールすることでカビが発生しないようにすることになります。
湿度のコントロールと聞くと、まずは、除湿することを思い浮かべると思います。低い湿度でも生育可能な黒麹カビでも湿度が80%以下になるときわめて発芽し難くなります。

乾性カビは特に乾燥に強いカビですが、それでも湿度が60%を下回ると全く生育しなくなります。(表2参照)

カビの生育可能な最低湿度

(出典:文部科学省ホームページより一部抜粋)

また、湿度をコントロールする方法として、換気を行うという方法もあります。
ドアや窓を開けて空気を入れ替えたり、2003年7月以降に建てられた建物であれば、原則として24時間換気システムが設置されていたりしますので、このシステムを使い換気を行い、外の空気と内の空気の温度差を少なくして結露を防ぐことでも湿度をコントロールできます。

それでも、カビが発生してしまったら……

湿気対策をしていても、カビが発生してしまうことはあります。
その場合は、掃除をして除去するしかありません。カビの除去のしやすさは、カビの発生している場所によります。

シーリング部分のカビ

シーリング部分(漏水防止のためのゴムのような部分)などの柔らかい場所は、市販のカビ取り剤をカビに吹きかけて、30分程度何もせず置いておきます。カビの根っこまで薬剤が浸透すれば、拭き取ったり、水をかけたりするだけでカビが除去できます。

バスルームのFRP

窓のサッシやバスルームのFRP(ガラス繊維強化プラスチック)などの硬い場所は、カビ取り剤を吹きかけなくても、布で拭き取るだけで除去できたりします。布で拭き取るだけでは取れない場合は、柔らかい場所と同じくカビ取り剤を吹きかけたあと、拭き取るなどしてみてください。

いずれの場合もゴシゴシと強くこするように拭き取ってしまうと細かい傷が入ってしまい、それが原因でかえってカビが発生しやすくなってしまいます。カビを除去しようとして、発生させやすくしてしまっては本末転倒ですので、掃除の際はゴシゴシ拭き取らないことに注意して、掃除をしてください。