鉄の価格が高騰!マンション管理にはどんな関係がある?
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マンションは様々なところで鉄を使っています。
各扉やグレーチングなどの目に見えるところはもちろん、鉄筋としてコンクリートの中に入っているものまで用途も様々です。いたるところに使われている鉄の価格が、最近高騰しています。
2022年2月の関東地方の鉄スクラップの価格が1トンあたり56,000円~57,500円となりました。
3月10日現在ではさらに高騰し、1トンあたり60,000円を超えました。
1年前は同じく関東地方で39,000円~40,000円だったので、1年で1.5倍ほど高くなっています。
今後の世界情勢によりさらに値上りしていく見込みです。
それを抜きにしても原材料価格は上昇傾向にあります。
では、鉄価格が高騰していることと、マンション管理にどんな関係があるのでしょうか?
実は、グレーチングが盗難にあうかどうかという【嫌な】関係があります。
グレーチングとは、道路や歩道等の側溝にかける格子状の蓋のことです。
名前は聞いたことがないかもしれませんが、街中でよく見かけると思います。
グレーチングは人や物が側溝に落ちないようにしつつ、排水ができるようにするためのものです。
昔の物は網目があらく、ベビーカーのタイヤぐらいの大きさのものもグレーチングの溝にはまってしまうことがありましたが、最近のものはピッチが狭くなっており、落ちなくなっています。
さらに、ピンヒールのかかとも入らないくらい細めのグレーチングもあり、そういったものは鋼材の使用量が増えています。そのため、 鉄スクラップ価格が高騰すると、転売を目的とした盗難の発生件数が増えるのです。
グレーチングだけではなく、マンホールも盗まれることがあります。転落などの事故が発生する危険性もあるので、足元には要注意です!
(参照:朝日新聞2022年1月12日記事「側溝覆う「グレーチング」の盗難続く 対策しても「まだまだ無防備」」)
四隅を大きめのボルトでしっかり止めて、専用の工具がないと開けづらくするなどして盗難の対策はとっていますが、
それでも鉄スクラップの買取価格が高くなると盗難される危険性は上がります。
と言っても、頻繁に盗難にあうものでもありません。
もし、道路の側溝にあるはずの蓋が無いことを発見したときは、すぐに管理会社や行政に相談してみてください。