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アルミは鉄より錆びやすい!?

みなさま、こんにちは!
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単純に錆と言えば、鉄の赤錆を思い浮かべる方が多いと思います。

金属の赤錆

どこにでもある金属であり、錆びていない部分と明らかに色が違うため、気づきやすいですよね。
この赤錆を長期間に渡りそのままにしておくと、表面だけではなく、内部へ錆が進行してしまいボロボロになってしまいます。

マンションに使われる鉄の錆

そのため、マンションで鉄を使う際は、錆を発生させにくくするため、鉄が使われている部分は塗装をしたり、アルカリ性の強いコンクリートで覆ったり(鉄筋コンクリート)などして、鉄表面と酸素、水分が接しないようにすることで錆の発生を予防しています。

鉄と同じくらいマンションでよく使われる金属がアルミです。

バルコニーの手すりなどによく使われます。
鉄とは違い赤錆が発生しないのでアルミは錆びないと思っている方も多いのですが、下の表の通り、実はアルミそのものは鉄よりも錆びやすいのです。空気中の水分ですぐに錆びているのですが、非常に薄い膜になっていて、錆びていることに気がつかないのです。(各種金属の錆びやすさは、イオン化傾向(※1)の大小で判別できます。)

イオン化傾向

※1イオン化傾向とは、金属の陽イオンへのなりやすさ(※2)を表しています。
※2陽イオンになりやすいということは、酸化されやすいということになります。

ただし、錆びと言っても鉄の錆びとは性質が異なり、内部へ錆びが進行することはなく、表面を覆うだけになり、この錆びの薄い膜が、アルミの内部が錆びないように守る役割を果たしています。
そのため、アルミは錆びにくいと思われているのです。

マンションのバルコニーの手すり

マンションで使われるアルミ材はこの錆の薄い膜を人工的につけてアルミ材を錆から守っています。
しかし、このアルミの錆の薄い膜が破壊されると鉄と同じように内部まで錆びていきます。このような状態になると白く膨らんでくるので、目で見て分かるようになります。

薄い膜が破壊される原因として、水分と長時間接していることなどが考えられるので、雨が降った翌日は、バルコニーの手すり等の清掃をするようにしてみてください。乾いたタオルなどでサッとふくだけで十分です。

白く錆びて膨らんできた後さらに状態が悪化するとアルミ材に穴が開いてしまいますので、水分に長時間さらされないよう、こまめに拭き掃除をしてくださいね。